2025年4月 | 髙橋侑子個展「光景の線」

EXHIBITION


2025年4月14日(月)〜4月26日(土)の日程で、髙橋侑子個展「光景の線」を開催いたします。
今春、東北芸術工科大学大学院を修了し、アーティストとして第一歩を踏み出した髙橋侑子(タカハシユリコ)。修士課程時には、「Idemitsu Art Award 2023」にてグランプリ、今年に入り「第60回記念 昭和会展」(日動画廊)にて昭和会賞を受賞と、若手アーティストの登竜門と呼ばれる著名な公募展で輝かしい結果を残しました。

描くモチーフは、他愛もない友人たちとの一場面や旅先で訪れた場所などが多く、「作品に大きなメッセージは込めていない」と作家本人が話すように、極めて私的な光景や記憶のように感じられます。一見するとどこにでもある日常を描いた絵画は、ユニークな構図や油絵の具のマチエール、突如として現れる布や金属の欠片、とぼけた表情の生きもの、誇張された建造物など、終わりを知りながら直感的に描き足される、彼女独自の完璧なリズムによって表現され、見た者の心を捉えて離しません。

本展では油彩の大作が並び、そのほとんどは新作となります。また、ドローイングも取り揃えて作家の持ち味を感じ取ってもらえるよう構成しています。

これまでギャラリーエイトでは、グループ展で高橋侑子の作品を紹介し、その後も作家活動を遠くから見守ってきました。今回、彼女の節目となるタイミングで、個展を開催できることをとても光栄に思うとともに、より多くのみなさまに若き作家の瑞々しい感性をご覧いただきたいと考えています。

髙橋侑子が描く半径3メートルの絵画は、これからどのような広がりを見せていくのか、現時点において彼女の集大成ともいえる作品群をどうぞお楽しみください。

※プライスリストは下部ボタンからご覧くださいませ。

アーティスト / 髙橋侑子

<略歴>
1998年 北海道札幌市生まれ
2023年 東北芸術工科大学美術科洋画コース卒業
2025年 東北芸術工科大学大学院絵画研究領域修士課程修了
<主な展示>
2024年 グループ展「TOHOKU⇄TOKYO ART展 vol.1」/LOVUS Gallery/神宮前(東京)
2023年 グループ展「ニュー・ドライブ・マウンテン」/最上川美術館・真下慶治記念館/村山(山形)
2023年 グループ展「perché」/銀座スルガ台画廊/銀座(東京)
2023年 グループ展「HATCHING」/GALLERY A8T/仙台(宮城)
2023年 グループ展「DOUBLE ANNUAL 2023 反応微熱-これからを生きるちから-」/国立新美術館/六本木(東京)
<主な受賞>
2025年 「第60回記念 昭和会展」(日動画廊)昭和会賞
2025年 「第12回500m美術館賞」準グランプリ
2023年 「Idemitsu Art Award 2023」グランプリ
2023年 「第10回記念未来展」準グランプリ
2023年 東北芸術工科大学卒業制作 洋画コース最優秀賞


ステートメント・展示作品

日常の風景、身近なもの、こと、友人などをモチーフにドローイングをし、それらを基に絵画制作をしています。「描くことに対する欲求そのものを体現する絵画」をテーマにしています。キャンバスに油彩を基本としていますが、水彩、アクリル、布、金属等も組み合わせた作品を制作しています。

《花たち》
アクリル、油彩、キャンバス/1,455×1,120mm/2024年
《コレクション》
アクリル、油彩、キャンバス/652×530mm/2025年
《ルーブル美術館》
アクリル、油彩、キャンバス/1,620×1,303mm/2024年
《失恋》
アクリル、油彩、キャンバス/1,940×2,590mm/2024年
《授賞式》
アクリル、油彩、キャンバス/910×910mm/2023年

髙橋侑子個展「光景の線」会期情報

展示期間:2025年4月14 日(月)〜4月26日(土)
時間:12:00〜19:00(最終受付18:00)
休廊:4/20(日)
料金:入場無料
場所:〒984-0015 宮城県仙台市若林区卸町2-5-7
℡:022-353-7677
※事前予約は不要です。お気軽にご来廊ください。
作品や会期については、電話022-353-7677または下部ボタン「お問い合わせ」まで