2025年5月17日(土)〜6月6日(金)の日程で、Saori Ohwada Solo Exhibition「植物と歩む展」を開催いたします。
めずらしいフォルムや美しい配色の多肉植物に魅了され、植物をメインモチーフに絵画を制作しているボタニカルペインター・Saori Ohwada。
作品は、葉脈や花脈、樹皮の模様まで緻密に描く作風ですが写実絵画とは異なり、フォルムや色彩を独自のバランスでデフォルトした、たおやかな力強さを伴う自然美を表現しています。実際に植物を栽培し、ともに生活している者だからこそ生まれる愛おしさが作品にも表れ、眺めていると心が整っていく感覚に包まれていきます。
近年は、ギャラリーでの展示に留まらず、コスメブランドやアパレルブランドとのコラボレーション、メディア出演など、多岐にわたる活動で各業界から注目を集めています。
GALLERY A8Tでは、3月に東京・浅草橋で開催した「一期一絵」(共同企画:飛ぶ鳥)でSaori Ohwadaの作品を展示し、盛況のうちに会期を終了いたしました。本展は、都合が合わず来店できなかった皆さまにもご覧いただきたいという想いと、作家が学生時代を過ごした思い出深い土地が仙台というめぐり合わせもあり、開催する運びとなりました。開催期間中は、作品の世界観をより広げるため福島のボタニカルショップ「SPROUT」にプロデュースいただいた植物も展示販売いたします。
仙台の街全体が新緑に彩られる季節にぴったりなSaori OhwadaのボタニカルアートをぜひGALLERY A8Tでご高覧ください。
ARTIST / Saori Ohwada
Saori Ohwada / サオリ オオワダ
福島県いわき市出身
日本デザイナー芸術学院専門学校グラフィックデザイン専攻科卒業
<主な展示・活動>
2024年 「GREEN&INTERIOR FAIR」ビジュアルデザインイラスト提供 / 横浜ベイクォーター
2023年 Bivi新さっぽろ施設内1階壁面制作三カ所 / 新さっぽろ、雑誌『illustration』No.239 作品描きおろし&インタビュー掲載、株式会社Keis様 ビル外壁アート制作 / 大阪市此花区伝法駅
2022年 近鉄中野駅コンコース内壁画アート制作 / 針中野駅(大阪)、個展『植物を愛でる展』/ 弘重ギャラリー / 恵比寿、カルディ「フレーバーコーヒー」商品パッケージイラスト2点提供、 AlexanderLeeChang 2022 Spring&Summer イラスト5点提供
2021年 複合施設 セブンパーク天美 壁画制作 / 大阪府松原市、 資生堂ULTIMUNE パワライジング コンセントレート 植物成分イラスト提供、個展『植物と共に展』/ アメリカ橋ギャラリー / 恵比寿
2020年 カルディ「フレーバーコーヒー(挽き豆)」商品パッケージイラスト3点提供、BOTANIST ファーストエイジングケア「SKINCARE EVER」ビジュアルイラスト担当、カルディ「フレーバーコーヒー」商品パッケージイラスト3点提供、BOTANIST新コンテンツ用イラスト8点提供
<STATEMENT>
このたび開催する『植物と歩む展』は、自然界に存在するめずらしい植物たちの美しさや面白さの魅力を表現します。
モチーフにしている植物たちは普段目にするものと異なり、ユニークで独特な形状や色彩、そして生命力に満ちた姿をしています。展示を通じて、希少な植物が持つ生き生きとした生命力を感じ取っていただき、植物の美しさや面白さに触れる時間を皆さまと共有できれば幸いです。
個展開催への思い
私にとって仙台という場所は第二の故郷であり、18〜24歳まで過ごした7年間がなければ今の自分は存在していない。そのくらい仙台には大切な思い出がたくさんある。
『東京で自分の力を試したい』
24歳になった頃、そう決意して、東京へ引っ越した。大切な仲間たちが改札口まで見送りに来てくれたその光景は、今でもしっかり目に焼きついている。その日から16年、私の活動を応援してくれている仲間が住む『仙台』という土地で個展を開催することは、私にとって長年の目標であり夢だった。
東京に居を移し1年が経とうとした頃、私は自分なりの作風が見つからない焦りからさまざまな要因が重なり身体を壊した。自分の身体に何が起こっているかわけも分からず、駆けつけた家族が泣いている姿を見て、ただごとではないことは理解できた。病気と戦っていた約一ヶ月間、作風に対する焦りの感情は一切なくなり、ただ生きたいと願う日々だった。退院後、外に出て感じた風の心地良さ、キラキラと輝く太陽、生き生きとした樹木や植物を見て、自分が生きていることをあらためて実感できた。
この頃から私は健康の大切さを学び、自然物に魅力を感じるようになる。植物を実際に育て始め、描くようになってから創出することが楽しさに変わった。
この16年間、さまざまな出来事によって葛藤、模索、追及した集大成が今の作風につながっている。
展示作品

H423×W345mm(額なし),H509×W394mm(額あり)/アクリルガッシュ,紙/2025年

H330×W250mm(額なし),H379×W288mm(額あり)/アクリルガッシュ,紙/2024年

H210×W160mm(額なし),H254×W204mm(額あり)/アクリルガッシュ,紙/2024年

H130×W160mm(額なし),H150×W200mm(額あり)/アクリルガッシュ,紙/2025年

H250×W330mm(額なし),H288×W379mm(額あり)/アクリルガッシュ,紙/2024年
レセプションパーティー
会期前日の5/16(金)18:30〜20:30にささやかなレセプションパーティーを開催いたします。作品を鑑賞しながら作家との会話をお楽しみください。
※どなたでも事前予約不要で参加できます。会費無料
Saori Ohwada Solo Exhibition「植物と歩む展」会期情報
展示期間:2025年5月17日(土)〜6月6日(金) ※5/16(金)レセプションパーティー 18:30-20:30(無料)
時間:12:00〜19:00(最終受付18:00)
休廊:5/24(土)、5/25(日)、6/1(日)
料金:入場無料
場所:〒984-0015 宮城県仙台市若林区卸町2-5-7
℡:022-353-7677
※事前予約は不要です。お気軽にご来廊ください。
作品や会期については、電話022-353-7677または下部ボタン「お問い合わせ」まで