2025年6月 | roid works gallery × GALLERY A8T 企画展

EXHIBITION

出展作家 (五十音順)

木原健志郎 / Kenshiro Kihara

<STATEMENT>
私の絵には、写真やフィギュアなどの様々なモチーフが登場するが、それらは「見立て」の中で、次元を超えて人や風景といった現実的な質感をもった存在になる。次第に見立ては見立てに過ぎないことが暴かれ、現実は破壊され虚構として立ち現れる。しかし、その虚構はふとした瞬間に再び現実になったり、また虚構になったりと常に流動的に絵の中で揺れ動いている。その虚実の価値の不確かさが、絵の中にわずかな違和感を生じさせることで、私は自分の記憶や無意識の中に存在する見覚えのある景色、あるいはこの世界のどこかに浮遊している未知の景色を発見することができるのである。

略歴>
1997年 兵庫県姫路市生まれ
2022年 尾道市立大学大学院美術研究科美術専攻修了
<主な受賞>
2025年 「第28回岡本太郎現代芸術賞」入賞
2021年 「一般社団法人村主現代芸術文化財団若手芸術家助成制度」
2021年 「三菱商事アート・ゲート・プログラムスカラシップ」
2021年 「muni Art Award 2021」高島匡夫賞
2021年 「小林和作奨励賞」
2021年 「FACE2021」入選
<主な展示>
2025年 個展「Wings」/ARTDYNE/東京
2023年 個展「ヒーロー」/ARTDYNE/東京
2022年 木原幸志郎・木原健志郎 二人展「Stranger」/roid works gallery/東京
2021年 木原幸志郎・木原健志郎 二人展「Infinity Mirror」/GALLERY A8T/仙台

<STATEMENT>
私は制作をしているとき、不思議な感覚に襲われることが多々ある。私が描いているものは一体何なのだろうか。流動する塗料を描いたのか、それとも油絵具が置かれただけなのか。モチーフを写実的に描いているのか、それとも単にキャンバス上に色を塗っているだけなのか。画面上に表れるのはいずれも色面であり、それは色を色で描いているような感覚である。認識しようとすればするほどそれが何なのか分からなくなり、写実的であるはずの画面が具象性を失い、単なる色や形といった抽象的なものに還元されていく。しかし、ふとした瞬間に再び具象性を取り戻したり、また抽象的になったりする。ものを見るとは何か、認識するとは何か。次第に思考と視覚が交錯し、具象と抽象の間を流動的に往来する。

略歴>
1997年 兵庫県姫路市生まれ
2022年 尾道市立大学大学院美術研究科美術専攻修了
<主な受賞>
2021年 「一般財団法人村主現代芸術文化財団」若手芸術家助成制度
2021年 「公益財団法人クマ財団」第5期クリエイター奨学金
<主な展示>
2025年 個展「はじまりの寓話」/ARTDYNE/東京
2024年 個展「Scene」/ARTDYNE/東京
2023年 個展「檸檬色の夢」/GALLERY A8T/仙台
2022年 木原幸志郎・木原健志郎 二人展「Stranger」/roid works gallery/東京
2021年 木原幸志郎・木原健志郎 二人展「Infinity Mirror」/GALLERY A8T/仙台

<STATEMENT>
スマホなどのデバイスが放つ「光」を情報として捉え、その「光」を絵画としてどう描くかをテーマとしている。画面上の偏光色の反射は現代の情報の多様性と個々の捉え方の違いを表している。制作の過程としてデジタルでの下書きを行い、それを元に加筆を行う。その作品の構造は現実の行動がSNS投稿により更新され現実がデジタルを塗り替える瞬間を表現している。

略歴>
1997年 宮城県仙台市生まれ
東北芸術工科大学芸術学部美術科洋画コース卒業
<主な展示>
2025年 個展「PRISM&SKY」/銀座蔦屋書店アートウォール/東京(銀座)
2024年 個展「PRISM」/roid works gallery/東京
2024年 「Lumina」/Artglorieux GALLERY OF TOKYO・GINZA SIX 1階ウィンドウ/東京
2023年 個展「CARPE DIEM」/roid works gallery/東京
2019年 個展「RYOSUKE SAITO EXHIBITION」/画廊ー兎庵/東京

<STATEMENT>
小惑星、空飛ぶ島、異形の物体、卵、その上に建つ家や城、薔薇や木、時には銃、そして馬。それらは僕の深層に存在し、僕という人格を形作るモノであり、感じたり考えてるモノを現実と異なる形でキャンバスに描いている。
世界は多様性に満ちているが、同時に生き辛さも生じている。多種多様な存在の数だけその在り方もあるのに、それらに対し答えを一つに求められるから。けど一つの存在には沢山の色や形があり、一色に見えて実は別の色も混じっていたり、一つの形が別の角度で見たらもう一つの形に見える事がある。見方も感じ方も考え方も少し角度を変えてみたら他の答えが幾つも発見できるし、それらを楽しみたいとも思う。赤の中に緑があってもいいし、顔が三つあってもいい。
外界の存在に目を向けながら、自分の中の感性を発揮したいし、そこで得た刺激によって思わぬモノを多く発生させたいと思いながらキャンバスに油絵具を乗せている。

略歴>
宮城県仙台市生まれ
2013年 東北芸術工科大学芸術学部美術科 洋画コース卒業
2014年 宮城独立美術の会所属
<主な受賞>
2021年 「第47回現代童画展」入選
2016年 「第30回パリ国際サロン ドローイング・コンクール」ユニベール・デザール賞受賞
2012年 「第80回独立展」入選。以降、現在まで連続入選
<主な展示>
2024年 アートイベント「Independent Tokyo 2024」/東京ポートシティ竹芝2F/東京
2024年 「Young Art TOHOKU Vol.2」/GALLERY A8T/仙台
2021年 個展「佐藤唯 展 -Build-」/ゆう画廊/銀座
2015年 個展「0.2 -2度目の放浪」/画廊るたん/銀座

<STATEMENT>
土田は現場での取材によって対象の感覚的リアルを得ながら制作に取り組んでいる。現場主義的写生法の研究を下敷きに自らの絵画論を構築する。絵画だけでない出力や、身体・行為が介在する表現方法を展開している。

略歴>
1997年 福島県福島市生まれ
2022年 東北芸術工科大学大学院修士課程芸術文化専攻複合芸術領域修了
<主な受賞>
2024年 「神戸六甲ミーツ・アート2024 beyond公募大賞」奨励賞受賞

2024年 「第9回トリエンナーレ豊橋星野眞吾賞展」入選
2021年 「群馬青年ビエンナーレ2021」入選
<主な展示>
2025年 個展「土田翔 視/触覚の氾濫」/Gallery TURN AROUND/仙台
2024年 個展「土田翔 展 -GOLD PLANTS -」/画廊翠巒/群馬
2023年 個展「HOME-BASE SHO TSUCHIDA SOLO EXHIBITION 土田翔個展「ホームベース」/OOMACHI GALLERY/福島

<STATEMENT>
暴力、怒り、愛――これらは誰もが普遍的に持っている感情であり、特別なものではなく当たり前に存在するものだと私は考える。だからこそ、それぞれの感情をありのままに描きたい。暴力には暴力の力強さがあり、怒りには怒りの正当性や熱がある。愛にも情熱や強さがある。私はそのすべての感情の持つ生々しい力を、真っ直ぐに表現していきたい。

略歴>
2001年 東京都世田谷区生まれ
2024年 東京藝術大学 油画専攻卒業
2024年 東京藝術大学院 油画第1研究室入学
<主な受賞>
2024年 「台東区長賞」
2024年 「サロン・ド・プランタン賞」
2021年 「muni art award」グランプリ、ビュワー賞
<主な展示>
2024年 個展「CAT FIGHT」/ tHE GALLERY OMOTESANDO/東京
2024年 個展「はうる音」/銀座蔦屋書店/東京
2022年 個展「ベリー・グウ」/ギャラリーSCENA/東京

<STATEMENT>
薄墨やアクリルなどの塗料を画面の上から落とし、偶然に出来た飛沫や濃淡の痕跡を全て細かくペンでなぞっていく作品を作っています。
私は物事の結果よりも過程に意味があると考えているので、行為そのものが主軸となる作品を作りたいと思いました。
一瞬で出来た形に、長い時間をかけて手を加えていくことによって、結果から過程という理論的には逆の順序で、後者を際立たせるような手法を用いています。
また私は目に映ったものの奥に、隠された意味や本質的なものを読もうとする姿勢を大事にしています。偶然と必然、マクロとミクロ、一瞬と延々という論理的に矛盾するもの同士を切り離さず画面上で一体に捉えるなどして、多角的な視点や含みを持たせる表現をこれまで探求してきました。
偶然性、点と線、紋様など没個性的な素材をただ描いていくという行為そのものが積み重なり、作品となっていくことを目標にしています。

略歴>
1978年 三重県鈴鹿市生まれ
2002年 嵯峨美術短期大学専攻科修了
<主な受賞>
2025年 「FACE 2025」入選
2015年 「第10回大黒屋現代アート公募展」入選
2015年 「SHIBUYA AWARDS 2015」大賞受賞
2014年 「TAGBOAT ART FES 2014」グランプリ受賞
<主な展示>
2024年 個展「消滅のフォーミュラ」/ TS4311/東京 (2016,18,20,21,22年)
2022年 「おもい・つむぎ財団コレクション展 ’22」/大久保分校スタートアップミュージアム/栃木
2019年 「Field of Now 2019」/銀座洋協ホール/東京
2006年 「京都府美術工芸新鋭選抜展-2006新しい波-」/京都文化博物館/京都

<STATEMENT>
アナログとデジタルの手法を行き来しながら、絵画や立体、映像の制作をしている。「物理的に存在する身体」と「デジタルな身体」のあいだにある境界やズレが興味の中心にある。日常のなかで私たちは、生まれ持ったこの身体を持ちながらも、画面の中で加工された自分の姿を見たり、他人の身体を間接的に感じたりしている。そうした感覚のずれや落ち着かなさのようなものを、作品の中でどう扱えるかを考えながら手を動かしている。

略歴>
2002年 群馬県渋川市生まれ
2024年 東北芸術工科大学 芸術学部 美術科 洋画コース卒業
<主な受賞>
2024年 「CAF 賞2024」桝田倫広審査員賞
2024年 「TOKYO FRONTLINE PHOTO AWARD 2024」大山光平賞
2024年 「東北芸術工科大学 卒業/修了研究・制作展」洋画コース最優秀賞・ブレイク前夜賞

<STATEMENT>
ヤクモタロウは多角的な視点からアートに取り組み、「アートはエンタメだ」をコンセプトに、現代社会で取り残されたノスタルジックな一面や、人間や自然が持つ美しさの本質的な裏表を独自のバイナリ哲学によって表現を探求し続けている。
未来の花をモチーフにした「Bloom」は伝統的な花のイメージである「美」や「再生」の世界観から、癒しを超えた「希望」や「生きる力」のシンボルへと次のステージへと向います。
「Bloom」は、いつか地球を離れた人類が、自然さえも創り出すようになる物語。宇宙時代、あるいは遠い未来に花開こうとする生命の力強い可能性を描いた、芸術的な物語です。

略歴>
1976年 東京都生まれ
2013年 漢陽大学社会学部政治外交学科(韓国)卒業
<主な受賞>
2021年 「100人10」between the arts アワード受賞
<主な展示>
2024年 アートフェア「アートフェア東京2024」/東京
2024年 「PLASTIC LOVE」/LUV Contemporary Art Gallery/韓国
2024年 個展「本能 ~Instinct~」/埼玉県立近代美術館/埼玉
2024年 個展 「in progress」/福岡アジア美術館/福岡

展示作品

岡本太郎《記念撮影》/H520×W320mm/リトグラフ/1975年
木原健志郎《Portrait 21》/H910×W727mm/油彩、キャンバス/2025年
木原幸志郎《Nap》/H220×W333mm/油彩、キャンバス/2025年
斎藤亮輔《PRISM-XVI》/H530×W455mm/ミクストメディア、キャンバス/2024年
佐藤唯《Creaters》/φ250mm/油彩、アクリル、円形キャンバス/2025年
土田翔《TAKE OFF》/H367×W276mm/アクリル、胡粉、岩絵の具、ミクストメディア/2024年
原ナビィ《HIT!》/H606×W500mm/油彩、キャンバス/2025年
松野純子《Perspective #1》/φ550mm/アクリル、ホログラム塗料、ペン、木パネル/2023年
森田翔稀《degital fat human》/H394×W449×D137mm/油彩、オイルパステル、3d プリントしたPLA/2025年
ヤクモタロウ《Bloom》2/H652×W530mm/油彩、アクリル、キャンバス/2025年

roid works gallery × GALLERY A8T「岡本太郎と9人の継承と挑戦」会期情報

展示期間:2025年6月29日(日)〜7月11日(金)
時間:12:00〜19:00(最終受付18:00)
休廊:7/5(土)、7/6(日)
料金:入場無料
場所:〒984-0015 宮城県仙台市若林区卸町2-5-7
℡:022-353-7677
※事前予約は不要です。お気軽にご来廊ください。
作品や会期については、電話022-353-7677または下部ボタン「お問い合わせ」まで

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