この度、ギャラリーエイトでは、丸山太郎とやましたあつこの二人展を開催いたします。
今回の企画「タローとあつこ」は、ともに同時代を生きるアーティスト二人の対話から始まりました。
やましたあつこ
「あつこはある日タローの作品を見た。彫刻は静かな物体だと思っていたが、タローの作品は違った。
猛烈に動き、パワーを放ち、生きていたのだ。
作品が映像的に見えたのはニューヨークのMoMAでモネの睡蓮を見た以来。その時からあつこはタローに勝負したかったのである。」
丸山太郎
「タローはあつこの作品を見た。発表のたびに変わるスタイルと、変わらない見守るような抱き締めるような世界を、
一つの舞台の幕が移る感覚で追っていた。今度はどんな感じでしょうか。リフトオフしましょう。」
独創的な作品を生み出すお二人による展示。どのような化学反応が起こるのか、是非会場でお楽しみください。
丸山太郎×やましたあつこ 二人展「タローとあつこ・リフトオフ」
会 期:2022 8/20(土)〜9/10(土)
営業時間:12:00〜19:00
定 休 日:日曜、祝日(予約制)
※8/21(日)は開廊
入場無料
【 作家プロフィールとステートメント】
❒ 丸山太郎
1991年 神奈川県生まれ
2018年 東京藝術大学大学院彫刻専攻修了
2021年 東京藝術大学博士後期課程修了
私のアートワークはこれまで浴び続けてきたポップカルチャーや郊外文化、量販店や繁華街の雑多な風景からインスピレーションを受けています。
作品では木彫やセラミックなどの伝統的な表現メディアの中にしばしば工業製品を組み合わせています。
それはシュルレアリスムの考えに基づくと同時に既存のステレオタイプへの造形的なスラングでもあり、「思い出彫刻」が作られます。
選択した意味やフォルムが揺さぶられ、交錯する運動感とスリリングな体験に期待しています。
❏ やましたあつこ
1993年 愛知県生まれ
2018年 東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業
幼少期の体験に基づいて創生したパラレルな世界を油彩、日本画材を使いながらドローイング的な柔らかい筆致で絵画に起こし、一貫して「邪魔のない幸せ」を描いています。
同時開催 金海生 特集展 『 水源 』
同時開催といたしまして、金 海生 特集展『水源』を開催致します。
「人間」を「生物と肉体」として捉える 金 海生が、新たな視点を絵画で発信します。
1Fギャラリースペースにて展示/販売いたしますので、2Fの「タローとあつこ・リフトオフ」と併せてご堪能下さい。
1994年 中国山東省煙台生まれ
2013年 来日
2020年 武蔵野美術大学 造形学部油絵学科油絵専攻 卒業
現在まで「生物と肉体としての人間」を根幹のテーマとして絵画、映像等を制作。
徐々に肉体としての身体が機械化し意識がデータ化されることが現実になるかもしれない現代で、あえて人間の生物としての物理性と本能に着目しています。