川上哲史(かわかみあきひと)が生み出す繊細かつパワフルな作品に近づき目を凝らすと、
ストリートカルチャーを感じさせるクールなモチーフは、盛り上がった緻密な線の文様から形成されていることに気づきます。
作品の特徴である文様のイメージは、自身の先天性の血管奇形や伝統文様、細胞そしてウイルスなどから派生したもの。
見れば見るほど、まるで迷路に迷い込んだような不思議な気持ちに捉われます。
本展では、個展名にも掲げられた《Energy Virus》や立体作品《Rabbit》など多数展示。
同じモチーフを描いたシリーズ作品は、色彩やサイズが変わることで影響する表現の違いに驚かされます。
※5月13〜14日は作家在廊。作家本人から手法や制作のビハインドを伺える貴重な機会ですので、是非ご来廊ください。
■協力:ギャラリー戸村
■川上哲史HP
<展示作品例>
「私は盛り上がった線で文様を描き、面を構築することで、独自の芸術表現を追求した絵画を制作しています。文様を構成するこの盛り上がった線は、私の先天性の血管奇形に由来しています。私の生み出す文様は、日本の縄文文化や伝統文様に、細胞や毛細血管、ウイルスなどのイメージを組み込み、凹凸のある特異な空間を演出しています。
私の最新の作品「Energy Virus」シリーズでは、パールシルバーの背景に2色のピンクのアクリル絵具で細胞とウイルスのイメージとパンクの象徴であるスタッズのイメージを掛け合わせた文様を描いており、その文様がキャンバス全体を覆うことで、装飾的でありながらミニマルな画面を構築しています。さらに蛍光ピンクのアクリル材で縁取ったフレームを被せ異なる質感を加えることで、作品に奥行きを持たせていると同時にコロナ禍における風景を表しています。この作品は、COVID-19パンデミックに対する私の芸術表現です。
私は文様、線と面、色彩、様々なテクスチャーの関係を探求しています。私の作品は、これらの要素を探求するプロセスで生まれ、文様を通じて日本文化の美意識や精神性を継承しながら、新たな美的価値を創造することを目的としています」
I create paintings that pursue my unique artistic expression by drawing patterns with raised lines and constructing surfaces. The raised lines that compose the patterns are derived from my congenital vascular malformation. My patterns incorporate elements of Japanese Jomon culture, traditional patterns, cells, capillaries, viruses, and other elements, creating a unique space with unevenness.
In the latest work “Energy Virus” series, two colors of pink acrylic paint are used on a pearl silver background to express a pattern that combines the impression of cells and viruses with the impression of spikes, which is a symbol of punk. By covering the entire canvas with this pattern, I create a decorative yet minimalistic screen. Furthermore, by adding a frame bordered by a fluorescent pink acrylic material, it has a different texture and depth, and also expresses the scenery of the corona disaster. This work is my artistic expression for the COVID-19 pandemic.
I explore the relationships between patterns, lines and surfaces, colors and different textures. My works are born in the process of exploring these elements, and aim to create new aesthetic values while inheriting the aesthetic sense and spirituality of Japanese culture through patterns.
川上哲史個展「Energy Virus」
展示期間:2023 5/13(土)~ 6/2(金)
時間:12:00~19:00
定休日:日曜
※初週の5/14(日)は開廊。5/13(土)・14(日)は作家在廊日
※都合により急遽休廊となる場合があります。その際は公式Instagramにてお知らせいたします
予約:事前予約制
※当日予約は電話にて受付。混雑を避けるため予約状況によりお断りする場合もございます。
お気軽にお問い合わせください
料金:入場無料
会場:GALLERY A8T(ギャラリーエイト)
仙台市若林区卸町2-5-7
TEL 022-353-7677
※作品購入のお申し込みは5月13日(土)〜5月20日(土)となります。
お申し込み件数が複数となった作品は、20日以降に抽選の上、当選者を決定いたします。
当落のご連絡は当選者のみメールにてご連絡いたしますので、あらかじめご了承ください。
お申し込みの抽選後、プライスリストの更新を行います。その後のご購入は先着順となりますが、
更新時間により、プライスリストに「SOLD OUT」の表示がなくても完売している場合がございます。