GALLERY A8Tの2024年初の展覧会は、クレパス(オイルパステル)を使った作品で知られる洋画家・土井久幸(どいひさゆき)の個展です。
土井久幸は、20歳の頃に地元・和歌山の美術館で鑑賞したギュスターヴ・ドレの油彩画に感銘を受け、ほぼ独学で絵画の技術を習得しました。2005年にクレパスを使いはじめてからは、やわらかな光と漂う風が1枚の絵のなかで共鳴し合い視覚だけでなく鑑賞者の心に響く作品を描き、“情景画”と呼ばれるようになりました。
モチーフとなるのは、ライフワークとして訪れているフランスで出会った風景や人物。これらの「フランスシリーズ」の中には、日動画廊主催の公募展「昭和会展」の最高賞にあたる昭和会賞や独立美術協会主催の「独立展」で独立賞ほか数々の受賞歴があり、大変高い評価を受けています。
2020年からは、さまざまな土地の神社を描いた「祈りシリーズ」も披露。今回、東北で初の個展を開催するにあたり、東北鎮護・陸奥国一之宮として古くから崇敬を集める志波彦神社・鹽竈神社を描き下ろしました。穏やかな光が差し込む境内を歩く巫女や厳かな空気に包まれた表参道の階段……。鑑賞していると思わずそっと手を合わせて、小さな祈りを捧げたくなる美しい作品ばかりです。
本展は、「フランスシリーズ」と「祈りシリーズ」を展示し、作風を十分に堪能できる内容になっています。ぜひこの機会に、土井久幸の情景画の世界へ、一歩足を踏み入れてみませんか。
協力:日動画廊
※クレパスはサクラクレパスの登録商標です。
土井久幸プロフィール
ステートメント
フランス絵画に魅せられ、フランスの風景をモチーフに描く中で自分が日本人であることを
強く意識するようになり、神社をモチーフとした作品も並行して描くようになりました。
目指すのは「風景画」や「人物画」というような特定の形ではなく、
その場の光や空気を描き出し鑑賞者にとって幸福や充実を感じられる「情景画」とでもいうべき作風です。
情景の感じ方は人によってさまざまで、自由なのです。
私の絵画が多くの皆様の心に響くものであることを願っています。
土井久幸
展示作品一部
作家在廊&イベント開催
▪️作家在廊日……2/10(土)〜11(日)
2/11(日)に個展開催を記念し、土井久幸と仙台のフランス語サロン・カルチェ ラタン校長フィリップ・ブラシェの2人でトークイベントを行います。土井作品のモチーフとなるフランスの街の文化や風土、土井が描く情景画について気軽におしゃべりをします。是非お越しください!
※定員30名。無料。予約・詳細は☎︎022-353-7677またはギャラリーエイトHP「RESERVE」からお願い致します。WEB予約は希望欄に「イベント参加●名」(●は数字)とご記入くださいませ。車でお越しの方は、駐車場の用意がないため近隣の有料駐車場をご利用ください。
「土井久幸展 −心に響く情景を求めて−」会期情報
展示期間:2024年2月10日(土)〜3月2日(土)
時間:12:00〜19:00(最終受付18:00)
休廊日:日曜・祝日(会期初週の2/11日曜は開廊。2/24土曜は休廊)
※都合により急遽休廊する場合がございます。その際は公式Instagramにてお知らせいたします。
料金:入場無料
場所:〒984-0015宮城県仙台市若林区卸町2-5-7
℡022-353-7677
※事前予約は不要です。お気軽にご来館ください。
事前予約も受け付けておりますので、本サイトの「RESERVE/予約」からのWEB予約か電話022-353-7677までご連絡ください。